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スワップポイントとは──FXの「金利」を受け取る仕組みと、その源泉

一言でいうと

スワップポイントとは、2つの通貨の金利差に相当する金額のことです。FXで金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売ったポジションを翌日に持ち越すと、その金利差分を毎日受け取れます。逆向きのポジション(高金利通貨の売り)なら、毎日支払う側になります。

例えば米ドル/円の買いポジションは「ドルを持ち、円を借りている」状態に相当します。ドルの金利が日本の金利より高ければ、受け取る利息と払う利息の差額がプラスになる。これがスワップポイントの正体です。

いくらもらえるのか──自分で概算する式

原資が金利差なので、政策金利から目安を計算できます。

想定元本(円換算) × 金利差 ÷ 365日 = 1日あたりのスワップ目安

執筆時点の政策金利は米国3.50〜3.75%、日本1.0%で、差は約2.6%。1ドル160円のとき1万通貨(1万ドル)は約160万円分なので、

160万円 × 2.6% ÷ 365 ≒ 約115円/日

が理論上の目安になります。実際の付与額は業者ごとに異なり、この基準線より低い業者も、顧客獲得のために上回る業者もあります。自分の使う業者が基準線に対してどの位置にいるかを知っておくと、条件が悪化したときに気づけます。

3つの誤解を先に解いておく

誤解1:「証拠金◯円あたり△円」はレバレッジ前提の数字。 スワップの金額を決めるのは証拠金ではなく建玉の通貨量(想定元本)です。「証拠金1万円で1日◯円」という表記は、暗黙に高いレバレッジ(多くは上限の25倍)をかけた換算値なので、注記を必ず確認してください。

誤解2:金利差が同じでも、毎日の付与額は業者の裁量で動く。 スワップは政策金利そのものではなく、短期金融市場の実勢レートと業者のマージンで日々決まります。政策金利に変更がなくても、市場が利上げ・利下げを織り込めば動きますし、業者が付与水準を変えることもあります。

誤解3:プラスが保証されているわけではない。 金利差が縮小・逆転すれば、受け取りから支払いに転じます。実際、日本の利上げ局面では日米金利差は縮小方向にあり、スワップの水準は数ヶ月〜数年の単位で変わっていく前提で考える必要があります。

スワップ狙いの投資が成立する条件

スワップ投資は「保有しているだけで毎日入金される」ため手堅く見えますが、収益構造は非対称です。スワップは年率数%のリターンである一方、為替レートは1日で数%動くことがあります。つまり為替差損は、スワップ収益より一桁大きい

したがってスワップ狙いの投資が成立するのは、為替リスクを管理できている場合だけです。具体的にはレバレッジを低く抑え(目安として実効2〜3倍以下)、ロスカットラインまで十分な余裕を持たせること。スワップの多寡で業者を選ぶ前に、まずこの前提を確認してください。

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